mathichen 雑記帳【Hatena版】

ウェブリ休憩所の保存庫

想像力の有無が、生と死を分ける

以前にも触れたことありますが

もう1年半以上前、発言小町に、毒親関連トピが立ちました

トピ主の相談じゃなく、一般の意見を聞いたものでした

アナタの親は、毒親?イエスかノーで答えよ

圧倒的多数で、イエス

ノーでも、1人を除き、冷静な回答が寄せられました

1人の例外というのは、イエス派を説得する気満々でした

「自分の母親もかつて毒親だったけど、いまは違う

愛して欲しい両親に手を差し伸べればいいのですよ」

簡単に書くと、上の感じの主張でした

「お前なんて生むんじゃなかったわ」

と、毒親だったという母親が幼い娘に言い続けたとのこと

物の見事に論破され、ついでに、お里の悪さを露呈しましたわ

「アナタに、いつまで経っても行方を探し出され搾取される、わかるの?」

「本当の毒親は、話は通じず、相手の心まで食べるモンスターです」

これらのもっともな反論に対し

「両親に恵まれないと、心が歪んでしまうもなのですね」と逆切れしました

その後引っ込んだのは恐らく

「アナタこそ毒を吐いてますよ」との指摘に反論出来なかったから

自分の母親は単なる困ったチャン程度に気づいたと思えない

結局、イエス派を論破出来るだけの知能持たなかったのね

毒親の定義は、各家庭の事情や背景によって差があり、難しいですね

ただ小町の両親大好き娘の場合、絶対に毒親ではありません

「お前なんて生むんじゃなかったわ」

これが、暴力などと込みで長年続き、いまも親に反省の色見えないなら

なるほど、毒親の認定可能ですが、小町娘の母親は反省してますからね

毒親は決して反省しませんし、反省した振りして世間を欺いたりもします

というか、「お前なんて生むんじゃなかったわ」

「女の子だから、跡取りにならん、捨てようかと思ったわ」てな感じで

世間には案外、多く聞かれますよ

その中で一体どれだけが、捨てられずとも虐待受けているのやら

虐待のケースも多いでしょうが、軽い気持ちでボヤいてるのも多いでしょう

勿論、軽い気持ちなら言っても許されるわけではないものの

それらまで対象になるならば、世の中毒親だらけになる気がします

小町娘が叩かれたのは、想像力欠如も大きいと思います

ノーでも、冷静な回答というのはですね

「自分の家は幸い、親に恵まれたけど、身内には見聞きする

そういうケースもあるんだなとは理解出来ますよ」

「本当、日本語が通じない人は多くいて、驚きます

親が子供を虐待するというのは容易には信じられないが、あるでしょうね」

自分の家だけを基準に見ず、見聞を広める

想像力を持つ人から生まれるものなのですから

毒親持った子供の中には

「大学まで行かせてもらったとか、そういう面では感謝する

だからといって、親から人格否定されても、文句も言えないなんて…」

日本では、ジジババに批判的な意見は正しい場合でも、叩かれますね

親はいつも正しい、間違っていても子供は服従しろと、DNAに刷り込まれでも?

ま、似た傾向は海外にも見られます

画像

‘赤ちゃんは殺されたのか’

SIDS(乳児突然死症候群)の学説を隠れ蓑にした母親による嬰児殺人

1960年代から1970年代にかけて起きた事件が

1980年代に起きた、父親による嬰児保険金殺人事件をきっかけに

1994年に司法の場で暴かれました

学説を隠れ蓑にしたというか

学説打ち立てた側が、怪しげな『ゆりかごの死』に乗っかり利権を得たというか

不明な点も見られ、複雑怪奇な事件ではあります

亡くなった5人のうち、1人は2歳を過ぎた健康な幼児であるなど

SIDSとは考えられないケースが含まれ、個人的には犯罪だと見てますがね

この本の冒頭に引用された

「発見とは、誰もが目にしていたものを見て、

誰も考えつきもしなかったことを考えることである。」

ハンガリー出身のセーケイ人でアメリカ合衆国に移住した生理学者

セント=ジェルジ・アルベルトの語 )

皆様、興味深いと思いませんか

殺人の証拠を、誰もが目にしていたのに

母親が我が子を殺すわけないという幻想にとらわれていた

と換言すれば?

ちなみに、母親による殺人を疑っていた者も、少なからず存在しました

4番目と5番目の子供が入院していた病院の看護婦たちです

「あの子たちを家に帰せば、明日には死ぬ」

それだけの黒い感触を、母親から感じ取り、医師に警告した者までいました

が、思い込み(そして、利権)の前には、命を救う力持たなかった…

この事件が白か黒かに決着つけたい記事ではありません

「白と黒の間には、グレーゾーン見られる、そんな物事もある、お忘れなく

一度は常識から離れ、あらゆる可能性を考えてみる必要、時には生じる

看過すると、取り返しのつかない悲劇を招いてしまいかねない」

それが、主旨なのですよ

何しろ、毎日のように、子供虐待死ニュースが流されるご時世とあって…