mathichen 雑記帳【Hatena版】

ウェブリ休憩所の保存庫

自己覚醒の問題

海外サッカーでも続いている差別との戦い

THE PAGE 2014年03月13日09時57分

 イングランドで、黒人選手に対してバナナの皮が投げ入れられるようになったのは1970年代だった。ちょうど同じ頃、フェイエノールトのサポーターはアヤックスに対し「ユダヤ人はガス室送りだ」と歌い、逆にアヤックスのサポーターは「ロッテルダムに爆弾を落とせ」とやり返した。この背景には、アヤックスのサポーターは自らを『ユダヤ人の末裔』と名乗り、フェイエノールトの本拠地ロッテルダムは第2次世界大戦でドイツ軍の空襲を受けた事がある。

 あれから40年、今もヨーロッパのサッカー界から人種差別、地域差別は無くならない。2011年のことだった。強豪アヤックス相手に金星を挙げたADOデン・ハーグの選手とサポーターは有頂天になり、地元に戻った後、MFイマース(現フェイエノールト)が音頭をとって「ユダヤ人を狩ったぞ」と踊りまくったのだ。その中にはファン・デン・ブロム監督(当時)もいた。さすがに、これにはホロコーストを受けた遺族たちや関係者が激怒したという。

 やった本人たちに罪の意識がない事も多い。アヤックスのOBでもあるファン・デン・ブロムにとっては“ユダヤ人”というのは単なるアヤックスのニックネームでしかなかったはずだ。近年ではウルグアイ代表のスアレスリバプール)が、エブラ(マンチェスター・ユナイテッド)に対し「黒人」とののしり、FA(イングランドサッカー協会)から8試合の出場停止処分を受けた。そのとき、彼が使った言葉は『NEGRITO』というもので、南米の習慣では蔑視の単語に当たらないものだったという。

 人種差別は味方に対しても起こる。1992年、スリナム系オランダ人のビンターがラツィオと契約したとき、サポーターはクラブの事務所に「我々は黒人もユダヤ人もいらない」と記した。

 こうした差別撲滅にUEFAFIFA 、各国協会が取り組んでいるが、KNVB(オランダサッカー協会)にとって転換期となったのが2004年だった。9月に行われたADOデン・ハーグアヤックス戦で「ユダヤ人をガス室へ」、「ファン・デル・ファールト(当時アヤックス)の彼女は売春婦」、「ハーグの人間はがんだ」という悪質なチャントのオンパレードとなった。例えばこの「がん」という野次は、実際に病気に苦しむ本人や家族を大いに悲しませるもので、サッカー界を越えた問題となった。

 以降、オランダではいくつかのガイドラインが出来た。主催者クラブには、悪質なチャントを止める義務が生まれた。サポーターがこうしたチャントを歌い始めると、スタジアムには「悪質なチャントはクラブにとって不利益になります。チームのためにポジティブな応援をしましょう。さもなければ試合は中断、もしくは中止となります」というアナウンスが流れる。それでも静まらない場合、レフェリーは試合を中断し、冷却時間を作る事が出来る。試合再開後も騒ぎが収まらない場合、レフェリー、もしくは市長が試合を中止にする。

 こうした歌を歌った者には9ヶ月から24ヶ月のスタジアム入場処分が課せられる。12ヶ月以上の処分を受けた者は450ユーロまでの罰金処分が付く。またクラブには最大3万5000ユーロの罰金と無観客試合1試合の可能性もある。サポーターの悪質なチャントは愛するクラブにも責任を負わせ、傷つける事にもなるのだ。

 チャンピオンズリーグの放映を見ていると『NO TO RACISM』というUEFAのキャンペーンコマーシャルがハーフタイムに流れるが、さらに今、ヨーロッパのサッカー界は同性愛者、トランスジェンダーへの差別も無くそうと動き始めている。FAは2012年、プレミアリーグと新たな憲章を結び、「どのような背景にも関係なく、誰もがいかなるスポーツにも参加出来る事を我々は信じる。レズ、ゲイ、バイセクシャルトランスジェンダーの人々も同じである」と宣言した。オランダでは2013年8月、『ゲイプライド』という祭典にサッカー界を代表してファン・ハール、クライフェルト、ロナルド・デ・ブールが参加し、同性愛者への理解を求めた。

 今もなお、差別のニュースはサッカー界から無くならない。それでもFAが『NO TOLERANCE(妥協は認めない)』という強い覚悟を掲げるように、ヨーロッパサッカー界は差別をなくすための知恵を絞っている。

 昨年の12月、ウェストブロムウィッジのフランス人ストライカー、アネルカがゴールを決めた後、反ユダヤ的ゼスチャーをとったことで、この2月に5試合の出場停止及び、約1360万円の罰金処分を受けた。本人は「友人コメディアンの真似をしただけ」と主張したが、厳しい処分が下ってしまった。

 実は筆者も、このゼスチャーに反ユダヤの意味がある事を報道で知った。スアレスアネルカは知識不足から生まれたケースだ。こうした不幸を生まないためにもFIFAUEFA、各国協会、選手組合による地道な教育・啓蒙活動によって、あらゆる差別の基を絶って行かないといけない。

 UEFAは加盟協会に反ラシズムのための資金を提供し、国によっては4部、5部といった下部リーグの試合でも人種差別反対のキャンペーンを行っている。FIFAの役員で、かつて反アパルトヘイトの活動家であったトーキョー・セックスウェル氏は「反人種差別のFIFAランキング導入も考えている」という。

(文責・中田徹/欧州在住スポーツライター

http://news.livedoor.com/article/detail/8626560/

現代オランダの皆様、自分ちがそんなんを棚に上げ

現在過去未来ドイツへの嫌味とか止してよね

ニッポン系独逸人からの嫌味を書いといて

書店に立ち入った男、逮捕…「アンネの日記

 東京都内の図書館や書店などで「アンネの日記」や関連書籍が相次いで破られた事件で、警視庁が、被害に遭った書店に立ち入ったとして、都内の無職男(36)を建造物侵入容疑で逮捕していたことがわかった。

 男は一連の事件への関与を認める供述をしているが、意味不明な言動もあり、同庁は慎重に捜査している。

 捜査関係者によると、男は先月19日と同22日、豊島区南池袋の大型書店「ジュンク堂書店池袋本店」に、本棚にビラを貼るなど正当な目的以外で立ち入ったとして、今月7日に逮捕された。ビラは「アンネの日記」とは無関係の内容だった。

 同店では先月21日、ページが破られた「アンネの日記」2冊が見つかった。防犯カメラの映像から、男が先月中旬から数回来店していたことが確認された。

 このため、同庁が男に事情を聞いたところ、一連の事件への関与を認める供述を始めた。ただ図書館名や犯行日時など具体的な供述はしておらず、意味のわからないことも言っているという。

(2014年3月13日12時53分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140313-OYT1T00372.htm

一連の事件、薄気味悪い、早く解決して欲しいものだ

隠れ家支援者であったミープ・ヒースによれば

平時のオランダは、寛容な国であったのに

鉤十字ドイツの影が見え、占領後、同調者が増え出し

子供たちには、親の受け売り差別が見られた

メリッサ・ミュラー著‘アンネの伝記’によれば

アンネの周辺にも、母親の影響受けた少女がいた

NSB(オランダ国家社会主義運動)だったか

そういった関連組織の服装を

「その格好している間は、うちへ来ないで頂戴よ」

お祖母さんから説教されたらしいけどね

東京都内で起きた一連の事件を薄気味悪く感じる理由として

「自分の意思や信念による差別でなく

無知なるがゆえに誰かの誘導や刷り込みを受けたタイプなら?」

無意識からの悪意を、認識させ、必要なら矯正することは

やった本人たちに罪の意識がなければ、なかなか難しい

J1浦和-鳥栖の試合で、『JAPANESE ONLY』と書かれた横断幕

掲げた当事者は悪意なかったというが、ONLY使用したら、NG

何々人ONLYは、『ユダヤ人と犬はお断り』的意味合い持つからね

地道な教育・啓蒙活動によって、あらゆる差別の基を絶って行く

これもね、スアレスアネルカ、浦和のような知識不足には有効だろうが

人種や階級の差別には、自信持てないというか

誰にも明らかなド貧乏な者が、さらなるド貧乏を求めて差別するような

「上でだけでなく、下もまた、下を求める」

経済力など生活環境面での改善や支援の活動も必要とする

社会問題が結び付く一面をお忘れなく

前記事題名に使った『自己肯定力の有無』の問題でもあるのね