mathichen 雑記帳【Hatena版】

ウェブリ休憩所の保存庫

発展には痛みを伴う。無視されちゃう事も覚悟せよ

日本サッカー界の発展を願う世代交代 選手会の実態と使命 石川直宏×高橋秀人 スポーツナビ 2016年8月4日(木) 11:05  6月27日、日本サッカー界に少なからぬ影響を与える人事が発表された。日本プロサッカー選手会(以後、選手会)トップの座が、4年間会長を務めていた佐藤寿人サンフレッチェ広島)からFC東京の高橋秀人へと委ねられたのである。  高橋が選手会の役員となったきっかけは、チームメートであり、2004年から選手会の副会長を務めていた石川直宏の存在が大きい。「選手としての振る舞い方など、ナオさんみたいになりたいという思いがあって役員になった」と話す高橋の言葉が表す通り、石川の一挙手一投足がプロサッカー選手のお手本ともいえる振る舞いだ。「それが自分がサッカーをやってるひとつの喜びだし、それが還元だと思う。応援してくれる人たちへの」と話す石川は、その“還元”を果たすために、12年もの期間、選手会の役員として日本サッカー界へ尽力してきたのだ。  プロサッカー選手への保障整備や社会貢献活動の企画立案や取りまとめ、時にはJリーグや日本サッカー協会(JFA)との意見交換など選手会の活動内容は多岐にわたり、オン・ザ・ピッチとは180度方向性が違う活動内容ともいえる。今回は、そんな知られざる選手会の活動について、新旧幹部である石川と高橋に聞いた。 「若い選手たちにも自分がしたような経験をしてもらいたい」と話す石川から、石川に憧れてきた高橋へと託されたバトン――。これは、日本サッカーの発展を願うすべての人に託されたバトンでもある。 選手間の横のつながりが強固に ――まずはあらためて選手会の活動とはいったいどのようなものなのか、伺わせてください。さまざまな活動があるかと思いますが、最近力を入れていることはどのような取り組みですか? 高橋 選手が辞めた後のケアに対する制度づくりに力を入れています。選手がセカンドライフにスムーズに移行できるように、お金を少しでも工面できるような制度を作る、というのが一番のメインです。  そして、制度だけではなく、事務局のスタッフが選手からセカンドライフで「こういうことをしたい」という要望などを受けて仕事を斡旋(あっせん)するという活動なども行っています。プロの世界でやったという経験は、指導者とかサッカー界へ恩返しするだけでなく、それ以外のフィールドでも生きることです。プロ経験者の活躍の場を広げるためにも、そういう活動は大きな要素として取り組んでいます。  あとは選手たちが所属しているクラブの活動とは別に、選手会としての活動を増やしていく取り組みも行っています。今であれば、熊本地震東日本大震災に対する復興支援活動が多いですね。 ――サッカー教室やチャリティーオークションなどの社会貢献活動はイメージしやすいのですが、選手のセカンドキャリアに対するフォローもかなり力を入れているのですね。そういった取り組みは、以前から力を入れていたのですか? 石川 最初はなかったですね。当初は、選手会といったら選手独自で運営していくものという考えで、自分たちでいろいろな案を出し合って、選手同士が協力して何かをやっていくという姿勢でした。会費もひとりひとり収入によって違いますし。そこで、まずは選手会に所属していて、選手がプラスだと思えるようなものを作り上げていくところからスタートしましたね。  近頃は立て続けに災害が起きていることもあり、いろいろなことが起きたときにすぐに対応できるようになったと思います。(選手間の)横のつながりも非常に強くなって、何か協力して一緒にやろうとする姿勢が出てきている分、すぐに動けるように準備をしています。そういう知識や経験、つながりができて、すぐに行動を起こせる姿勢になった。いまは本当にすぐに対応できるし、サッカーでのつながりを機に支援したい人たちを集めることができる。そういう組織になることができたと思っています。 頻繁に行われる選手会での意見交換 ――具体的には幹部の皆さんはどのように集まって、議題を話し合っているのでしょうか? 石川理事会といって、幹部のみんなと事務局のメンバーが月に1回程度東京に集まって会議をしています。内容は、その期間に起きた問題など、本当にいろいろなことを多岐にわたって話していますね。あとは、年に4回程度開催される労使協議会に向けて、会員の意見をまとめたりしています。労使協議会では、Jリーグ、JFAの代表の方と共に選手側の問題だけではなくて、Jリーグが今抱えている問題や検討事項を選手側の立場でどう考えているかを伝えます。 高橋 本当にいろいろな議題を話し合うんです。ACL(AFCチャンピオンズリーグ)の議題もそうですし、選手の対応に関してだったり、クラブが抱えているスタジアム問題だったり、サポーターの入場者数の話等々。そういうことをJリーグや協会(JFA)側の意見も聞きながら、選手としての意見を伝えています。  あとはクラブの選手会代表者が年に2回集まる総会があって、その総会の前に行われる理事会では「こういうことを協力事項として総会にあげます」という話し合いになります。総会がないときの理事会は、選手会がもっと発展するためにはこういうことができないかなど、いろいろな議題をみんなで話し合っています。 選手を支えるさまざまな制度が確立 ――最近では具体的にどのようなことが話し合われたのでしょうか? 石川 小規模企業共済加入者への補助金制度を立ち上げました。JリーグとJFAと選手会の3者がお金を出し合って、引退後の退職一時金じゃないけれど、現役のうちからそのあたりを考えることができる制度です。選手会の会員として小規模企業共済制度への加入を絶対条件にして、なかなか年俸が少なくて掛け金を払うのが厳しい選手たちに対してもサポートできる幅が確立できたと思います。 ――例えば競技面に関してなど、ファン目線で直接変化を感じられるようなことも話し合われているのでしょうか? 石川 もちろんそうですね。最近でいうと放映権(※)ですかね。 高橋 放映権料が上がるということは、メディアからの注目のされ方が変わってきます。いま、J3はハイライトしか映らないけれど、全試合中継されるようになったりだとか。また、Jリーグが独自に映像を制作してサポーターの皆さんに流すというようになれば、選手としてはインタビューに対して前向きに取り組んでいかなければいけません。 石川 先日放映権に関しては発表がありましたが、僕らが話し合っていた時はまだ決まっていなかった。その時点では、もっといろいろな意見を出し合いながら、「お金がもし入ってきたときはどういう形でサッカー界で活用していくのか?」というのは選手の立場からもいろいろと提案させていただきました。そのときはざっくばらんに話したのですが、はっきり決まったのでこれからはさらに密な話になっていくと思います。 ※パフォーム グループ(Perform Group)がJリーグの放映権を10年間、約2100億円で獲得。今年の夏にサービスを開始するスポーツの動画配信サービス「DAZN」で、Jリーグの全試合を生中継することを発表した。 選手会の活動で選手としての視野が広がった ――選手会に関わっていて、やはり得るものなどは大きいのではないですか? 石川 やっぱり一番は選手ですし、ずっとそう思ってきました。でも、いろいろな側面があると思うんです。選手だけではなくて、クラブの立場もあれば、リーグ、協会、ファン・サポーターの目線もあります。そういう中で話や物事を進めていくことの難しさは感じます。後は、技術的なことだけではなくて、いろいろな人の支えがあって成り立っている日本サッカー界を盛り上げたいという気持ちがあります。  たぶん何もなかったら何もないまま進んでいたと思う。選手としては1年1年を勝負しているわけです。いろいろな状況にある選手のことを考えたときの考え方とか、本当に視野が広がったし、いろいろな見方で物事を判断できるようになったことによる楽しさや喜びを感じています。 高橋 オン・ザ・ピッチだけでサッカーをやっていればいいのかというところですよね。僕はFC東京で石川選手や塩田選手(仁史/現大宮アルディージャ)、羽生(直剛)選手の振る舞いを見ていて、サッカー選手はこうあるべきなんだなと思うことができた。オフ・ザ・ピッチの振る舞い方も、ナオさんみたいになりたいという思いがあって役員になったというのはあります。もちろん選手会や選手のためでもあるんですけれど、僕自身も熱い人たちと熱い話をすることで、人としてもサッカー選手としても成長できているという実感がすごく感じられた。それはオン・ザ・ピッチでも生きることだし、そういう思いがあったのでもう一歩踏み込んで会長としてやっていこうというのがありました。 石川 役員をやることで、プロ選手としての振る舞いに対する考え方がより強くなりました。グラウンドで結果を出すという意味では、グラウンドで解決しないといけないことや積み上げなくちゃいけないこともあるけれど、いろいろな人の話を聞いていくうちに、それがだんだん「サポートをしてくれる人がいる」「喜んでくれる人がいる」といったことを感じるようになった。だからこそグラウンドに戻ったときにまた違ったモチベーションが高まるというか、自分だけの考えだったのが、いろいろな視野で物事を見てグラウンドで表現できる喜びがある。そういうものは長く選手会の役員をやっていて感じた部分です。 高橋 ナオさんはそれをエネルギーに変えて結果を残しちゃいますからね。人の思いとかも背負って。 石川 それが自分がサッカーをやってるひとつの喜びだし、それが応援してくれる人たちへの還元だと思う。選手会として見るよりは、イチ選手としてだけれど、みんなそういう形で得たものを還元するというか、そういう組織になっていけたらいいなと思います。 世代交代が行われた背景には熱い思いが…… ――石川選手は今回、副会長を降りる決断をされました。世代交代を決断した裏には、どのような思いがあったのですか? 石川 自分が経験してきたことを、これから幹部に入ってくる若い選手たちにも経験してもらいたいというのがひとつですね。そして、そういう経験を会員(=選手)に伝えてもらいたいのもそうです。  別に選手会で稼ごうとかそういうことではなかったですし、選手たちがこの組織にいて幸せで、なおかつ選手会が活動してくれたからいろいろな希望が持てたという人たちがいればそれだけでいいと思っています。 ――高橋選手はこういう先輩たちの熱い思いを聞いて、じわじわと会長就任への思いが強まっていったのですね? 高橋 もともとは、6年前に支部長の代理で総会に出たときに、石川選手や、今副会長の播戸さん(竜二、大宮アルディージャ)だったり、岩政さん(大樹、ファジアーノ岡山)が、日本サッカーの未来のためとか、選手会がどうしたら成長するのかという熱いトークをしていたんです。僕はそれまで総会って報告事項を聞きにいくだけかと思っていたのですが、ものすごく熱い話をしていた。そういうのを聞いて、僕も選手会が成長していくための一助となりたいと思って副会長に立候補したという経緯があります。その後、中に入れば入るほど、先輩方がより本当に熱い話をしていた。さらに一歩踏み込んで、自分もプロサッカー選手の価値を上げたいし、日本サッカー界がもっと良くなってほしいという思いが強くなって、最終的には会長に立候補したという形ですね。  副会長になったころから、石川選手や佐藤寿人選手、播戸さんとかから「このメンバーではずっと永遠にいけるわけではないから、俺らの姿勢とかやっていることを受け継いでいってほしい」という話はされていました。でも、今の組織がすごくしっかりしているから「本当にやめちゃうの?」みたいな思いはありましたね。なので、責任感だったりとか自覚は日に日にいろいろなプレッシャーとともにあります……(笑)。 石川 ははは(笑)。でも、全てをやろうとしなくていいと思う。もちろん自分の立場もあれば、今の状況もあるから。選手会のこともしっかりやりながら、さっき話していたみたいに理事会とかに向かう途中にスイッチが切り替わって、戻る時にフレッシュな気持ちで戻ってきてそれがパワーになってくれればいいなと。それができるのが秀人だと思っています。  そういう意味では、この間の労使協議会で俺と寿人が終わるということで司会進行を秀人がしたんだけれど、本当に素晴らしかったと思う。自信を持ってやってもらいたいですね。みんなが承認して会長になったわけですしね。 ファンも一緒にサッカー界の未来を考えてほしい ――今後の選手会はどのような活動や発展をしていきたいと考えているのでしょうか? 高橋 今まで成長してきた歴史があるけれど、現実的な問題として選手会はあまりフォーカスされないので「何をしているの?」という感じだと思います。横の強いつながりがいまはあるので、選手会としていろいろな活動を行っていきたいと思っています。なおかつサッカー選手の価値を上げられるような取り組みも行っていきたいですね。そのためにも、選手会に帰属しているという意識を、各選手により高く持ってほしいという思いもあります。 石川 それが一番かもしれないね。 高橋 やはり1人のサッカー選手として、クラブの活動も選手会の活動もする中で、引退したときに「俺サッカー選手になって良かったな」とか、「選手会の一員としてサッカー界に貢献できたな」って最後に思ってもらいたい。そのためにも、意識とか自覚というのを各会員に持ってもらえるような取り組みをしていきたいです。 石川 自分たちはいち個人事業主であって、チームにいてそういうことを考えられる時間はあまりないんだけれど、でもそういう立場にいるからこそ感じられることもある。それがモチベーションであり、みんなの意見をまとめる難しさはあるけれど、それが力になった時はすごく大きなものだから。そういうものをまとめて感じながら進んで行ってもらいたいし、自分もサポートしたいです。いち会員として。あとは、もし選手会にすごく興味があって、この記事を見てサッカー界に協力していきたいと思う人がいたとしたら一緒にやっていけることもあると思います。 高橋 クラブに対してのご意見箱はあるけれど、選手会に対しての意見ってあまりないですよね。 石川 そういう意見が増えてきたら、間違いなく組織としても成長すると思う。 ――ファンからも選手やサッカー界に要望などを出してほしいということですか? 石川 ぜひぜひ。僕らにはない意見が出てくると思いますし。根本は、みんなでJリーグというか、日本サッカー界を盛り上げていこうという気持ちが一番です。その中で選手会という立ち位置が存在しているというだけですので。 ( http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201608010008-spnavi
ま、FC東京も一応は、首都チームだからね そこから、日本サッカー界に少なからぬ影響を与えるはずの会長が選ばれる 今年29歳になる高橋秀人なら、経験値も積まれ、イイんじゃないの 毎回毎回、都民の知的水準疑われても文句言えないと知事選を思えばね 監督交代して仕切り直し成功するかの東京に対しては 「13日の土曜日、ヴィッセルに絶対勝ってね」 普段、味スタまで行けない J3所属するU-23試合、対セレッソU-23を、長居で観たけど 今年はまだ、トップチームの試合を生で観ていない アウェーでも貴重なんだから、勝ってよ 負けたら、20日マリノス戦、味スタ行き撤回してやる~